日本橋好み

2019/10/11 | -袋帯

No.61

No.61

今回のテーマは、普段着のドレスアップ。とは言え、普段着の紬や小紋などをフォーマルとして着るのではなく、今の時代やシュチュエーションに合わせた格上げの方法を考えました。
いわゆる「ちょっとしたお出かけ。」だけを目的としたお買い物をするには勇気がいりますが、引き出しに眠っている丁寧に作られた〈ちょっと良い普段着〉を沢山活躍させていただければ嬉しいです。

まるで刺繍の様にも見える緻密な首里花織ですが、元々は王家や貴族士族向けとして首里でしか織られませんでした。
ともすればザックリと民芸調になりがちな南国の織物ですが、まるで丸柄小紋のように柄を配したこの花織は、色柄ともに女性らしい柔らかな雰囲気に織り上げてあります。
合わせた帯は、一面に相良刺繍の施されたアイボリー調の袋帯。
どちらも優しい色合いながら、高い技術を持って作られておりますので相性も良く、年齢に関わらず長く寄り添ってくれる逸品だと思います。

きものスタイリング/吉澤暁子
きもの/首里花織
帯/袋帯 刺繍
帯締め/和小物さくら 西大寺組矢羽根段
帯揚げ/和小物さくら 白地遠山ぼかし
草履/和小物さくら


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