日本橋好み

2019/12/20 | 小紋--袋帯

No.71

今回は、今では珍しくなった手の込んだ作りの小紋をご紹介させていただきます。
単色では出ない深い色の重なりがとても魅力的なのですが、正絹の普段着を着ることが少なくなった最近では手を掛けた小紋は残念ながら少なくなってしまいました。

色とりどりの小花を亀甲取りに散りばめた華やかな小紋ですが、今風に感じるのはグレーなど少し落ち着いた色も取り入れているからでしょうか。
細やかな柄は大人でももちろん素敵ですがお嬢様にお仕立てして差し上げて、歳を経るごとに仕立て替えをしても長く思い出に残るかと思います。

丁寧な作りの着物だからこそ、ずっと人生に寄り添える。
そんな上質な普段着をです。



着物スタイリング/吉澤暁子
着物/小紋 ちりめん
帯/袋帯 勝山織物 ペルシャ鳥紋 (引箔)
帯締め/和小物さくら 角朝三色ぼかし切房
帯揚げ/和小物さくら 水玉絞り4色小ボーシ

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