日本橋好み

2019/12/27 | 付け下げ-袋帯

No.72

No.72

年の瀬や年始の御挨拶にふさわしい落ち着きのある色合いの付下げには、熟練した職人の手により金加工が施されております。
押し寄せては繰り返し、永遠に続く幸せのモチーフでもある波。
種類を変えて何通りもの波の意匠を象った縁起の良い着物に合わせた帯は、令和の御代を祝うデザインの袋帯です。

天皇陛下の梓・皇后陛下のはまなす・内親王殿下愛子様の五葉躑躅をモチーフに、唐織の手法で佐賀錦を織り上げたもの。
落ち着きがありながらも淑やかな輝きは、来るべき2020年を寿いでいる様な壮麗さを感じます。
あわせた小物類は格調高く気品を感じる、シンプルながら準礼装にふさわしい落ち着きのある色目を選びました。

毎週金曜日に掲載させて戴いた『日本橋好み』吉澤暁子スタイリング分ですが、今回が2019年最後の更新となります。

今年は新しい時代の幕が開くのをこの目で見ることが出来ましたが、変わらぬ素晴らしい職人技の数々を来年もまたその先もお伝え出来れば嬉しく思います。

今年も一年、ありがとうございました。
来るべき年も、どうぞ宜しくお願いいたします。

着物スタイリング/吉澤暁子
着物/付下げ 
帯/丸勇 唐織佐賀錦
帯締め/和小物さくら 綾竹君が袖 金入り
帯揚げ/和小物さくら プラチナ箔入縫取唐草ぼかし

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