日本橋好み

2020/02/28 | 付け下げ-袋帯

No.80

今回のテーマは〈付下げ〉。
以前の付下げの格付けは訪問着の少し格下の扱いでしたが、訪問着の使用頻度が少なくなってきたいま、柄付けも華やかになり訪問着に匹敵する程となってきました。
華やかすぎず、砕けすぎず。
帯次第で如何様にも使いこなすことの出来る付下げは、現代に合わせた〈進化した着物〉の姿なのかもしれません。

優しいピンク色に染められた宝尽しに花筏(はないかだ)の模様は、お子様の入卒業式を迎えられるお若いお母様にぴったり。
帯にあしらわれた柄は、永遠に繋がる宝物を意味する七宝柄。
シンプルな色目で少し控えめな柄の配置なので、訪問着はもちろん付下げや色無地など、どの様な着物に合わせて戴いても美しい万能帯となる事と思います。
たっぷりと刺繍の入った帯揚げと、立体感のある帯締めで優しく華やかな雰囲気のスタイリングとなりました。

きものスタイリング/吉澤暁子
着物/付下げ 宝尽くし 花いかだ
帯/河合美術 七宝
帯締め/和小物さくら 三段綾竹矢柄手組
帯揚げ/和小物さくら 無地染めに吹寄せ刺繍

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