No.51
ダマスク織とは、植物や花や果物などを使ってパターンを繰り返して作られた模様のこと。
ヨーロッパでは室内の装飾などでも好まれる、このエレガントな紋様。
オリジナルとして新しく地紋から起こしていたき、美しい地紋を楽しめる色無地に染め上げました。
シンプルだからこそ、色により雰囲気が全く違う。
お気に入りの一枚を見つけていただければ嬉しいです。
〈枯野〉
洋服などでもよく使われるモカやベージュ色。落ち着いた大人のイメージで安心感があり、柔らかで身につける際にも安心感を持つことの出来る色だと思います。
しっとりとした、この〈枯野〉色に合わせた帯は〈雪持ち芭蕉〉の柄。
南国のこの植物に雪が降ることは「万に一つの有り得ない事」の喩えとして吉兆文様とされていますので、身に付けると幸運を呼び込む事もあるかもしれません。
帯揚げには、艶やかな雲母を使って瑞雲を象ったおめでたい物。
帯締めには、同系色でまとめながらも、一筋の濃い色でキリリと引き締めました。季節によっては銀鼠や白の小物を合わせても素敵かと思います。
きものスタイリング/吉澤暁子
着物/日本橋好みオリジナル地紋 監修 吉澤暁子 [枯野]
帯/錦工芸 雪持芭蕉文
帯締め/和小物さくら 綾竹遠州大和入り
帯揚げ/和小物さくら 梨地雲母雲形