昨日はオンラインで新卒採用に関するセミナーに参加しました。わずか2時間でしたが、非常に内容の濃い学びを得ることができました。現在、大卒新卒の有効求人倍率は1.75倍ですが、従業員300名以下の中小企業では6.5倍にものぼるそうです。これだけ聞くと「今の採用は大変だな…」という印象を受けますが、講師の方いわく、「それでも今が一番採用しやすい時代」とのこと。今後さらに労働人口が減っていくことを思えば、確かに今から動かなければ手遅れになってしまうと実感しました。
一方で、新卒採用は単なる人手集めではなく、企業文化の醸成においても非常に大きな意味を持っています。だからこそ丸上としても、新卒採用に挑戦していきたいと改めて思いました。
セミナーの中で強調されていたのは、「パーパス採用」という考え方。大企業は知名度や条件面、採用費用などあらゆる面で中小企業よりも圧倒的に有利です。そんな中で優秀な若者の心を動かすには、企業の存在意義=パーパスを明確にし、それを社長自らの熱意とともに語るしかありません。
第二部の講師である浅川さんは、就職浪人、倒産、借金といった自身の逆境を通じて見出した「自分の物語」を武器に、新卒採用に挑んだ方でした。その姿勢からも、「経営者の人生がそのまま採用力につながる」というメッセージが胸に残りました。
採用も営業も、そして経営も、最終的には「感情の移動」。どんなに制度や待遇を整えても、人の心を動かすのは、誰かの「本気の思い」なのだと思います。
Z世代は、社会的な意義や企業のストーリーに共感する力が強い世代です。彼らに「ここで働きたい」と思ってもらえるような、唯一無二の物語を語れる会社でありたい。そのためにも、自社の存在意義や未来のビジョンを今一度見つめ直すことが必要だと感じました。
採用は、会社の未来そのもの。これからの丸上は「共感される企業」であることを目指して、新卒採用にも本気で取り組んでいきます。