日本橋丸上三代目の上達です。新緑の季節になってきました。僕は満開の桜も好きですが、若々しい生命力を感じるこの時期も大好きです。さて、浅草台東館にて開催した“呉選会”には全国から大変多くのお客様にご来場いただきまして、感謝申し上げます。コロナが収束して約1年が経過しましたが、だからこそお客様と会場で直接お会いできることを本当に有り難く感じます。
今回の“呉選会”では、これまでずっと続いていた「商品過多・人材あまり・デフレ」という状況からコロナを経て、「商品生産力不足・人材不足・インフレ」という状況へと変化していることを強く感じました。丸上に入社して20年目になりますが、このような状況ははじめて経験します。そしてこれは和装業界に限ったことではないので、まさに時代の転換期と言えるのでしょう。
この状況下で、世間では便乗値上げが横行しています。しかし、僕たちの目指すべき姿は適正な価格を守り、お客様に信頼される会社になることです。日本橋丸上は、これからも知恵を絞って小売店様に役立つ問屋になれるよう誠心誠意努力してまいります。
また、人材不足対策として今年に入ってから中途採用では2名、新卒採用では3名採用を行いました。今年は新たな試みとして若手中心のプロジェクトチームを作り、社内用語のマニュアル作成や、コミュニケーションを円滑にするために、ブラザー・シスター制度の導入などを行いました。このプロジェクトを通して、業務に追われて当たり前だと思っていたことを見直すことで、より働きやすい職場を目指しています。新入社員は、困ったらすぐに解決できる環境ができ、プロジェクトメンバーは、自分が入社時に不安に感じたことを思い出しながら、新入社員に寄り添う機会となりました。新卒で当社を選んでくれた3人は業界の宝です。お客様と一緒に育てていきたいと考えておりますので、皆様にもご指導いただきたく、よろしくお願いいたします。
さて、6月は恒例となりましたウライ様、和光様と合同の展示会“水無月合同祭”を京都パルスプラザにて開催します。実は、アウェイの京都で強豪であるウライ様や和光様と一緒に合同イベントを開催するのは、僕自身も大変なプレッシャーを感じています。しかし、このプレッシャーをバネにして、ご来場いただいく小売店様に喜んでいただけるよう、精一杯チャレンジをしてまいります。皆様のご来場をお待ちしております。
上達 功
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