いつもありがとうございます。日本橋丸上三代目の上達功です。早いものでこの通信が今年最後のお便りとなります。2023年を振り返ると、コロナが明けてやっとかつての日常が戻ってきたことが一番良かったです。4年前にはじめての緊急事態宣言が出たときは、このような状況がいつまで続くのか不安で一杯でした。また、海外と比較して日本人はとても慎重なので、ずっとマスクを外さないのではないかとも言われていました。でも、今年の夏休みの花火大会あたりから完全にコロナ前に戻った印象です。ただ、少しでも体調が悪くなった時は、会社や学校を休む文化になったことは、当事者にとっても周りの人にとっても、良い変化ですね。もう根性だけではダメな時代になりました。

 思い返すと僕の生きてきた約半世紀のなかでも、コロナという外圧のおかげで本当に大きな変化の時期でした。また、アフターコロナになっても加速した変化のスピードは衰えてない印象を持っています。丸上もこの4年間で大きく変化しました。一番厳しかったのは「東京には行きたくない。」、「東京からは来ないで欲しい。」というお客様の声でした。たしかにあの頃はそのような風潮でした。そんななかで360°カメラを使用したハイブリッド展示会やオンライン商談を取り入れたのは、できることはなんでもやろうという決意からでした。いまは対面を重視していますので、ハイブリッド展示会はやめましたが、オンラインミーティングはかなり定着して便利に活用しています。成功したこと、失敗したことありますが、今になれば全て良い経験です。

 オンラインミーティングにはメリット・デメリットがあります。画一的な情報交換には適していますが、アイデアを出すことが目的の会議だと、同じ空間にいないので効率が下がります。そういえばオンライン飲み会は誰もやらなくなりました。これからはデジタルで効率化すべきところと、対面などアナログを大切にすることを適切に選択する能力が必要です。

 また、コロナで時間ができたので、社員研修の時間を増やしました。特にお客様の役に立つためのアイデアを出して、行動できる文化にしていきたいので、議論する時間を増やしました。しかし、大きな変化のなかで雑になってしまった部分が多いことも反省しています。そこで来年の丸上のテーマは”ととのえる”にしました。営業も、商品も、売場も、社員も、情報発信もととのえて、丁寧な仕事を目指して取り組んでいきます。

 今年も皆様に大変お世話になりました。来年も変わらぬご指導をお願いいたします。

上達 功


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