福田稔さんが書かれました、”2030年 アパレルの未来”という本を読みました。これから10年間でアパレル市場でどんなことが起こるかがよく理解できました。

簡単にいうと、今後のアパレルはAI化が進んでより効率的になること。世界ではテクノロジーを活用したスタートアップ企業が急成長を遂げていること。プロットフォーマーの登場により、才能のあるデザイナーによる新しいブランドが活躍しやすい環境になっていることなどが分ります。そして、逆に中途半端な企業は淘汰されます。

また、ア消費者の価値観が多様化し、世界中のほとんどの国・地域で8つのセグメントに分けられるそうです。これは、僕らの業界でも使えるのではないかと思いました。そのセグメントは以下です。

①「ライフスタイル追求」型②「消費志向」層③「伝統・保守」層④「人間・家族重視」層⑤「社会志向」層⑥「先進・革新志向」層⑦「快楽主義」層⑧「倹約志向」層

ちなみにデフレが続いた日本では「倹約志向」層が世界と比較すると多いそうです。

着物業界を考えた時に、「ライバルをどの業界と見るか?」によってかなり見方は変わってきますが、仮に衣服としてアパレルをライバルとする場合はその業界の大きな流れを知っておくべきだと思います。また、その場合着物専門店としては、”カテゴリーキラー”、”ライフスタイル提案”、”エンターテイナー”とういう「価値軸」を持つことが大切だと感じました。