昨日の米沢研修では、最初に上杉家廟所(うえすぎけびょうしょ)に訪問しました。ここは上杉謙信や代々の米沢藩主が眠るお墓になります。

ここから研修をスタートさせた理由は、なぜ米沢に絹織物の文化が生まれ、続いているかを知ってもらいたいと思ったからです。米沢に絹織物の文化が生まれたのは9代目藩主となった上杉鷹山の功績からです。

当時たいへんな借金をかかえた米沢藩の財政を健全化させるために、上杉鷹山は最初に質素倹約から始め、出費を削減しました。そして、貴重な養蚕を奨励し、さらに付加価値をつけるるために絹織物の技術者を米沢によび、米沢織を確立させ現在にいたっています。

米沢市内の小学校では、上杉鷹山をまつっているそうで米沢の方たちとお話ししていると、本当に鷹山公を尊敬していることがわかります。だからこそ、今でも米沢では真面目なものづくりができていると思います。全国の織物産地には、様々な歴史があります。そういったストーリーもお客様に伝えていきたいです。

鷹山公の残した有名な言葉は、「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」ですね。やっぱり何事も強い意志をもって取り組む事が大切だと思います。