現在、日本ではさまざまな業界で人手不足が深刻化しています。私たちの着物業界も例外ではありません。この課題に取り組むには、守るべき部分と改善すべき部分を明確に分け、具体的な行動を起こすことが重要だと考えます。

まず、守るべき部分として、伝統的なものづくりの技術や、実店舗での接客の魅力が挙げられます。お客様の要望を丁寧に理解し、最適な商品を提案することで購入の楽しみを提供する接客体験は、デジタル化が進む中でも変えることができない、そして変えてはならない部分です。

一方で、改善すべき部分としては、丸上の役割である流通の効率化が挙げられます。ここにはデジタル技術の活用で改善できる部分が多く残されています。

また、お客様が「着物を着てみたい」と思うきっかけをつくるために、ウェブサイトやSNSを活用したマーケティング活動をさらに深め、業界全体や小売店で集客力を高める仕組みづくりにも注力すべきです。

さらに、接客スキルや商品知識を効率よく身につけるための社員教育も欠かせません。研修動画やマニュアルの整備、オンライン商談ツールの活用などを通じて、業務の質を維持しつつ効率を上げる方法を模索しています。

もちろん、こうした取り組みは即座に結果が出るものではありません。しかし、長期的な視点を持ち、大きな流れを俯瞰しながら、地道な行動を続けることが、最終的には業界全体の活性化につながると信じています。