今日は先日の出張のレポートを書きたいと思います。僕は12月2日に開催された那覇伝統織物事業協同組合設立40周年記念式典および記念祝賀会に参加するため沖縄に出張してきました。

那覇伝統織物事業協同組合は昭和51年に設立され、昭和58年に「首里織」として国の伝統的工芸品の指定を受けています。

首里織りは、琉球王朝時代に政治経済の中心地だった首里の地で、王族・士族が着用した織物です。

式典や祝賀会は若い織り子さん達が中心となって準備されたそうで、すごく暖かい雰囲気の会でした。印象としては、組合員の方がこの技術を後世に絶対に残さなければいけないという強い信念があるため、大変若い後継者の多く、期待が持てる産地です。

そして、あの祝嶺恭子さん、多和田淑子さん、ルバース・ミヤヒラ吟子さんによる座談会も開催されました。豪華なメンバーですね!

そのときは組合設立当初に本当に苦労したお話が印象的でした。でも、その苦労して設立した組合が40周年を迎え、たくさんの後継者が生まれていることは素晴らしい事だと思います。

それと、若い織り子さん達に対して、最近は首里織も売れ筋の薄地の無地感の商品が増えてきているが、沖縄ならではの迫力ある色の作品を見せて欲しいという言葉がありました。

この話を聞いて、まさにその通りだと思いました。業界環境が厳しいと僕たちもどうしても無難な商品を求めてしまいますが、実は消費者は他にはない、独特の作品を求めています。在庫を持てる問屋として、そのようなことのお手伝いをしていきたいと思いました。

このような会で様々な方とお会いして、勉強できることは幸せな事です。あと、当日締めていた帯を作ってくれた山口良子さんとお会いしたら、一発で「私の帯ね!」とお話してくれました。僕たちはいつも織り手さんの気持ちが入った帯を締めているんですね。

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座談会の様子です。豪華なメンバーです。司会は山口良子さんです。

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祝賀会の幕開けで、組合の皆様による”琉舞かぎやで風”です。この日の為に一生懸命練習されたそうです。

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余興の三線です。バックの2人はアメリカからの留学生です。

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いただいた感謝状です。これからも組合の発展の為に頑張りたいと思います。