昨日は小売店様勉強会に参加してみました。そこで丹後の白生地メーカーのワタマサさんのお話を聞きましたが、白生地でも糸づかいや、組織で様々な組み合わせがあり、まだまだ理解していないことがたくさんあることに気づかせていただきました。

それと、気になったのが生産量の減少です。組合のホームページで見ると平成26年度約40万反だった生産が、平成27年度には約35万反にまで減少しています(12.2%減)。白生地生産を考えた場合に、精練所の生産効率や生糸の仕入のバイイングパワーを考えると、生産量が減ると単純に1反あたりの生産コストが上がってくるはずです。

http://www.tanko.or.jp/~tanko/chirimen_data/seisanr4.pdf

現在は染めつぶし問屋や前売り問屋もリスクを避け、生地については当用買いが進んでいると聞いています。でも、このままいくと間違いなく生産面から業界に負の影響が出てくると思います(コストの増大や適品の生産不可など)。将来を考えた場合、各段階で適切な在庫分配が必要だと思います。

在庫のことをリスクとも言いますが、貸借対照表では在庫は資産になります。確実に資産にできるいい商品を提供できる役割を果たしていきたいと思いました。

写真は一昨年にいった丹後の精練所です。この写真を見ると、まとめて大量に精練しないと効率が悪いことが、なんとなくご理解いただけるかもしれません。

丹後精練所