昨日の新潟研修二日目は小千谷の産地を回りました。

まずは、小千谷ちぢみを製作している機屋さんへ。小千谷ちぢみはだいぶ需要と供給のバランスが合ってきたようです。小売店さんから商品要望なども出て、将来的にはオリジナルの発注なんかも面白いのではないかと感じました。

続いて高三さんのくるまや工房にいきました。高三さんは柿泥染や松煙染で有名です。柿渋で糸を染めていました。すごい量ですね。

小千谷の絣は木羽定規を使った技術が有名です。蔵にはこんなにたくさんの木羽定規が保管されていました。機屋さんの力を感じます。

高三さんが媒染の実験をしてくれました。右の容器は水道水。左の容器は工房で取れる地下水です。それぞれに柿渋を入れると、こんなに色の違いが出ます。秘密はここの地下水は鉄分がすごく多いので、それが媒染剤の役割を果たすそうです。ここに行かなければ見られない実験でした。

せっかく行ったので、自分用の着物を購入しました。産地に行って、学んで、買って、着る。これが一番知識が定着します。

最後に産地問屋さんを訪問しました。江戸時代の麻の織物を見せていただきました。ものすごい糸の細さと、軽さでした。

あたらめて、産地で学ぶこと、機屋さんと小売店さんをつなぐことの大切さを認識しました。お世話になった皆様、どうもありがとうございました。