ベストセラーの”失敗の本質”を読みました。この本には、大東亜戦争において日本軍がいかに敗北したかが書かれています。この本を手に取った理由は、「日本のコロナ対応が、なぜ誰もが望んでいない結果になっているかが分かる。」と教えていただいたからです。読了してなるほどと思いました。この本は1984年に書かれていますので、ざっくり言うと80年前の出来事を40年前にまとめたものが現代を表しているということで、日本人の長く変えることのできない問題を理解でき、とても興味深い内容でした。

・日本軍の戦略策定は一定の原理や論理に基づくというよりは、多分に情緒や空気が支配する傾向がなきにしもあらずであった。

この本はとてもボリュームがありますし、内容も濃いです。また、歴史的な背景をみると圧倒的な物量の差があるからこそ、アメリカはそのような事ができ、日本はうまくできなかったのではと思う部分もありますが、現在のコロナ対応でも、”空気”というのは日本独特なのだと思います。最近は感染者数が増えたので、有症状者であっても検査ができない事例があるそうですが、これまでの2年間何していたのか疑問が生まれます。一方でオミクロンには世界中のデータがあるので、重症化率などを考慮した科学的な対応ができているかというとそうではないと感じてしまいます。(そもそも感染者数が測れなければ、分母が定義できないです。)

こういった問題は日本の国家や、大企業ではありがちな状況ですが、幸いにして中小企業においては自己責任で決断できます。全てにリスクはありますが、信念をもって明確な目的を持って、取り組むことが大切だと感じました。