先日お客様に教えていただいて、”ビジネスアカウンティング 財務諸表との格闘のすすめ”という本を読みました。内容としては、様々な財務諸表から、どんなことが考えられるか質問が出て、考えていくというもので、非常に面白かったです。

そのなかでも僕が一番すごいと思ったのは、第9章の”スーパー「正直屋」店長の苦悩”というところでした。簡単に書くと、架空のスーパー「正直屋」は、創業社長が「お客様の喜ぶことをやれ!」という指導のもの拡大してきたのですが、二代目の後継社長が来て数字でがんじがらめにして、お客様が離れていくという内容です。この文章の書き方が、「社員を数字で締め付けると、こうなるよね。」ということが分かりやすく、僕がやっていることもあるなと感じました。あまりにも良く書けていたので、そこの部分をコピーして幹部社員に配ってしまいました!

これってスーパの業界に限らず、あらゆる業界であることだなぁと感じます。企業の寿命が30年と言われるのも、創業者から事業承継するのが大変難しい事を表しているです。特に後継社長は自分に自信がないので、数字で管理しようとします。

そして、こんな文章がありました。

「会計数値は、鋭く切れるナイフである。便利な道具なのだが、使い方を間違えるれば凶器となる。ではどう使えばいいのか。その解答はきわめて微妙であり、一様ではない。結局経営者や管理者が場面ごとに創意工夫しながら使い分けていく以外にない。」

なるほど。やっぱり現場を見て、お客様を見る事が大切なようです。そんなことをあらためて感じさせていただく本でした。

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