先週シンガポール研修に行ってきました。シンガポールに行くのは2回目で2003年以来16年ぶりでした。実際にシンガポールで先頭に立って仕事をされている方々から、グローバルビジネスについて教えていただきました。

ちなみに日本とシンガポールの一人当たりのGDPを比較すると2007年から2017年の10年間で下記のように変化しています。

シンガポール 38000$ → 58000$ (世界第9位)

日本     35000$ → 38000$ (世界第25位)

まもなく平成が終わりますが、平成という時代の日本はバブルの崩壊から始まり、計画性とスピード感が乏しく成長できなかった30年間だったと感じました。

一方シンガポールは、マレーシアから独立してから50年以上長期的戦略を持って発展を続けてきました。国土が東京23区ほどの面積しかないですが、小ささを逆に強みとしています。また、シンガポールから4時間で移動できる範囲に30億人が住んでいる強みを生かしてアジアのアクセスハブとしての機能を果たすために、徹底的に効率化を進めて進化しています。

当然それぞれにメリット・デメリットはありますが、長期的ビジョンと行動力とスピードについては、アジアでしのぎを削っているシンガポールの素晴らしさを実感できました。

また研修中に一番響いた言葉は、「子供の世代を真剣に考える」でした。確かに日本にはまだまだ人口と内需があるので内向きの仕事だけでも僕らの世代までは逃げ切れるかもしれません。ただ、例えば着物という日本の伝統文化を未来に残すため、子供の世代でも継続させるためには今の仕事だけではいつかうまくいかなくなると思います。

今回の研修の衝撃が強すぎて、まだ整理はできていませんが、

①海外に着物の素晴らしさを伝える

②日本に来た外国人に着物の素晴らしさを伝える

という行動をしていく覚悟ができました。また、日本橋丸上ほど全国で生産された幅広い手作りの商品を、東京から発信できる会社もないと思うので自社の強みの再発見もできました。

また、日本人の思いやりと察する心や、細かいところで手を抜かないところは世界一だとも聞きました。ただ、ベースのクオリティが高いのですが、その価値を伝えるブランディングがとても下手なそうです。このようなことも海外に出て、初めて認識できるそうです。

勉強好きで終わっては意味がありません。行動を起こしていきます。

また、今回は多くの異業種の経営者の方と一緒に行動して大変刺激を受けて勉強になりました。皆さまどうもありがとうございました。恩返しができるように精一杯頑張ります!