広島県に非常に人気のある立ち飲み屋、”ビールスタンド重富”というお店がありますが、皆様ご存知ですか?

ここのメニューは生ビール(500円)のみ。ひとり2杯まで。おつまみなし。席の予約不可。2時間しか営業しません。店主が出張の場合は休業です。

なんで、こんなわがままなビジネスモデルが成り立つのでしょうか?その秘密はこだわりのビールの注ぎ方にありました。ビールは普通のアサヒ樽詰生です。でも注ぎ方によって驚くほど味が変わるそうです。

このビールスタンドをやる目的は、「うまいビールを注げばお客様がたくさん集まるという見本を示すこと」だそうです。

実は重富という会社は、近くの飲食店に酒を納入する卸の酒屋だそうです。ですのでこういったお店を出し、その注ぎ方をお客様である飲食店に教えます。そして、酒飲みであればわかると思いますが、重富で飲んだ2杯だけではもちろん帰れません。

そこで重富に来たお客様に、近くの取引先を紹介するのです。そうすることにより、街を活性化させ、飲食店にもメリットがあり、最後は自社もメリットを享受できるというモデルだそうです。

同じ卸業として非常に勉強になるケースですね。日本橋丸上ももっとお客様の役に立つ仕組みを考えてもいいかと思います。