10月24日、新宿の BIZ新宿(新宿区立産業会館) にて開催された「全国染色競技会」に、審査員として初めて参加させていただきました。
この競技会は、全国染色協同組合連合会 が主催するもので、日本各地の染め物産地が一堂に会する、今年で第74回を迎える伝統ある審査会です。

会場には全国から選りすぐりの作品が集まり、型染、手描き、無地染など、それぞれの技法の美しさと表現の奥深さを感じることができました。ひとつひとつの作品には、作り手の想いや工夫が込められており、あらためて日本の染色文化の豊かさと可能性を実感しました。

一方で少し残念に思ったのは、こうした素晴らしい競技会や作品の存在が、一般のお客様にはまだあまり知られていないことです。せっかく全国から匠たちが丹精込めて作った作品が集まっているのに、消費者が直接その魅力に触れる機会が少ないのは、業界全体にとって大きな課題だと感じました。

和装業界では、各地でさまざまな取り組みが行われていますが、それぞれの「点」がつながり、「線」となり、やがて「面」として広がっていくような動きが必要だと思います。
その橋渡しこそ、流通の立場にある僕たちだからこそできることではないかと感じました。

作り手の想いとお客様の感動をつなぐ存在として、これからも業界の発展に貢献できるような取り組みを考えていきたいと思います。