毎年11月に開催される博多織求評会には、審査員として毎年参加しています。今年の開催もあと3ヶ月後に迫ってきました。

この求評会では、内閣総理大臣賞、経済産業大臣賞、文部科学大臣賞など、各賞の選出が僕たち審査員の大切な役割です。そして、もうひとつ特徴的なのが「東京筑紫会賞」。これは、博多織工業組合と東京織物卸商業組合が共同で運営する「東京筑紫会」によって選ばれる賞ですが、実質的には東京から参加した審査員が決定します。つまり、僕が選びます。

昨年、東京筑紫会賞に選んだのが、写真のこちらの角帯です。博多らしい献上柄をベースにしながら、縦糸の使い方で美しいぼかしが表現されています。落ち着いた中にも品格のある色使いも非常に気に入りました。

選んだ以上、買わないわけにもいかず、その旨をお伝えしたところ、最初のロットは人気ですぐに完売したとのこと。今年の求評会に間に合うよう再生産をお願いしていて、このたび無事に上がってきたので購入しました。

求評会に、毎回同じ着物や帯で参加ものというわけにもいかないので、いくたびに何か購入していて、気づけば博多織の着物や帯がどんどん増えてきました。でも、それで産地のお役に立てれば、いいことだと思います。