2月に入り、暦の上では立春を迎えました。とはいえ、まだまだ寒さの残る日が続いておりますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 1月に開催した「希少夏つむぎ展」、そして2月に開催した「夏単衣の会」「新作振袖発表会」には、お忙しい中にもかかわらず、多くのお客様にご来場いただき、心より御礼申し上げます。一部の商品では生産量の減少により需給バランスが崩れつつありますが、日本橋丸上として、できる限り安定供給が実現できるよう、今後も引き続き取り組んでまいります。

 さて、意外に思われるかもしれませんが、僕は大きな決断をするとき、ときどき占いをしてもらいます。以前相談した際に言われたのが、「2026年2月4日から運気が好転する」という言葉でした。逆に言えば、それまでは“冬の時代”。運気的にはあまり良くない流れが続いていたそうです。

 そう言われてからは、無理に前に出ず、アクセルを踏まず、タイミングを待つことを意識してきました。その時間があったからこそ、これからの丸上、そして和装業界について、腰を据えて考えることができたように思います。

 占いが当たるかどうかは正直わかりません。ただ、「ここから流れが変わる」と言われたことで、気持ちが切り替わったのは事実です。いよいよ、アクセルを踏み込むフェーズに入ります。今年8月に引越しを行い、本館の建替えに踏み切ることを決断しました。

 日本橋の問屋街ではマンションが増え、金融機関からも活用方法の提案を受けますが、丸上を100年企業として残し、呉服問屋を続けていくために、事業用として建て替える道を選びました。現在の本館は、水回りを中心に、だましだまし使い続けることが難しくなってきています。事業を継続するために、いつか誰かが必ずやらなければならないこと。その役割を、今、このタイミングで引き受けることにしました。

 新しい建物は、丸上らしく愚直に、堅実に、長く使えるものを目指します。そして、和装業界やお客様にとって、本当に役立つ機能は何かを熟考しながら進めてまいります。今回の建替えは、次の成長を考える良い機会だと思いますので精一杯頑張ります。

 引越しや仮営業所での営業期間中は、何かとご不便をおかけすることもあるかと思います。それでもなお、和装業界の未来のために必要な一歩として前に進んでまいります。皆さまのご理解とご協力を、何卒よろしくお願いいたします。

上達 功


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