いつも恒例の東京織物卸商業組合のポスターが完成しました。

ポスター絵画【散策】について

菊池契月は1879年(明治12年)、長野県中野市に生まれ、幼い頃から絵を描くのが好きで画家を目指していましたが、父が反対した為、1896年、故郷を出奔。京都で四条派・菊池芳文に入門。芳文は京都画壇の重鎮で、契月の誠実な人柄や、真摯な制作態度を認め、娘のアキと結婚させ、婿養子にしました。「散策」は、二匹の洋犬を散歩させる少女の明朗でモダンなたたずまいが、当時の風俗に則って描かれており、画面の周りに覗いた草花や木々の様子も爽やかさを感じます。

1934年 制作 京都市美術館蔵

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