先日ロイヤルパークホテルで開催した、株式会社丸上75周年パーティー。この日は久しぶりに黒紋付袴を着ました。男子の第一礼装ですから、袖を通した瞬間、自然と背筋が伸びます。やはり特別な場には、特別な装いが似合います。
この黒紋付袴は、14年前、僕が社長に就任したときに誂えたものです。当時は着物に慣れていなかったので「七五三みたいだ」と言われたこともありました。
あのときから体型もそれほど変わっていませんし、着物の寸法も一切変えていません。
それでも不思議なもので、今回着てみると、以前よりもずっとスッキリ、落ち着いて感じられます。着物が変わったのではなく、着る側が経験を重ねた結果です。
男着物の着こなしについて、僕自身の経験からひとつ言えることがあります。それは、とにかく「着る回数を増やすこと」。
最初はぎこちなくても、何度も着るうちに所作が自然と身についてきます。板につく、という表現が一番わかりやすいかもしれません。
さらに、茶道などのお稽古をすることで、所作はもう一段きれいになります。
着物と向き合う時間そのものが、立ち居振る舞いを整えてくれるのだと感じています。
そしてもうひとつ。
男性が着物を着ると、不思議と女性も「私も着ようかな」という気持ちになるものです。
業界人である僕たち男性こそ、もっと積極的に着物を着ていきましょう。背中で語ることも、文化をつなぐ大切な役割だと思っています。
これからも節目の場では、きちんと着物を着る。そんな姿勢を大切にしながら、丸上の次の時代へ進んでいきたいと思います。

