今日は、これまであまり書いてこなかった僕自身の話をします。
先日、早稲田大学BIGBEARSは立命館大学パンサーズに31−42で敗れ、今シーズンが幕を閉じました。今年も「関西を倒して日本一」という悲願は届きませんでした。荒木ヘッドコーチをはじめ関係者の皆様本当にお疲れさまでした。素晴らしいチームだったと思います。
早稲田大学BIGBEARSは、日本で最初期に誕生したアメリカンフットボールチームの一つであり、創部1934年、90年以上の歴史を持つ名門チームです。その長い歴史の中で、たった一度だけ二部に降格した年があります。その“唯一の挫折の年”が、僕が大学3年生の時のシーズンでした。
試合中に膝を痛め、サイドラインで横になりながら敗戦の瞬間を迎えたあの日のことは、今でも鮮明に覚えています。
「もう人生終わった」
当時は本気でそう思いました。若さゆえの極端な価値観です。
しかしその翌年、荒木主将のもとで“一部昇格”を自力で達成したとき、「人生でこれ以上の幸せはない」と思うほどでした。
同時に、二部に落ちた僕らには“日本一を目指すことすら許されなかった悔しさと不満”も確かに胸にありました。
僕らの代は、早稲田史上初めての二部落ちを経験しながら、同時に最低限の“昇格”を取り戻し、初めてその年の目標を達成した代でもあります。
その翌年、後輩たちが開幕戦で前年王者・法政大学を倒した時には、涙が出るほど嬉しかった。
いまでは関東の強豪となったBIGBEARSにも、確かなどん底がありました。
でも、どん底を知っているからこそ今がある──これは僕らが身をもって知る真実です。
今年、その荒木ヘッドコーチが再び東伏見のグランドへ帰ってきました。
この夏に練習を見に行きましたが、学生たちへの指導は「基礎体力の向上」と「笛が鳴り終わるまで全力を尽くす」という徹底した基本。その積み重ねで関東全勝優勝を果たしました。
ただ一方で、大学やOBの“組織力”はまだ不完全だという課題も今年は明確になりました。学生だけが頑張っても日本一は取れない。環境、サポート、文化の継承──すべてが揃って初めて本物の強さが生まれます。ここは、僕の同期を含めたOBが主体となり、必ず改善していきます。
約30年前、「日本一を目指すことすら許されなかった僕ら」が、50歳になった今、再びその夢を追える。これは最高のしあわせです。世の中捨てたもんじゃありません。
そして、この考え方は仕事にも深くつながっています。
丸上でも、“目の前の損得より長期的な利益を選ぶこと”、“常にお客様に役立つ提案を続けること”、“社員が誠実に前向きに働ける環境をつくること”を徹底します。
お客様は、こちらの何気ない行動や姿勢を必ず感じ取ってくださいます。
だからこそ、近道をせず、正しいことを積み重ねていく。その先にしか、本当の信頼も、未来の成長もありません。
年齢なんて関係なく、僕はこれからも諦めず、全力を尽くします。
※写真は4年生最後の試合で勝った時のものです。どれが僕かわかりますか?

