新入社員の新潟研修報告会を開催しました。新人はみんなプレゼンテーションが非常に上手で、どんなことを学んで、感じたのかを理解することができました。僕もこの業界に入って二十年近く経っていますので、どうしても固定観念が出来上がってしまっています。しかしこれからの新しい着物ファンを増やしていくためには、今回のように初めて生産現場を見た業界人がどのように感じたのか。そのファーストインプレッションを大切にしていく必要があると思います。

また、学びは移動距離に比例するともいいますが、あえて時間とお金を使って、現地に訪問することも大切です。こうすることで移動や食事の時間を共有でき、社内外の人間関係構築もできます。コロナ以降オンラインミーティングなどが増えていますが、丸上としては、今後リアル体験を増やしていきたいと思います。

というのも、これからの物販は“必需品”と“心を豊かにするもの”の2つに分かれて中間の商品が売れなくなると言われています。着物は後者になりますが、そのためには実店舗で“幸福感を提供する”機能強化が必要になります。そして、だからこそお客様の満足を増やすためこれまで以上に、人財の採用と育成が鍵になります。この仕事にはとても時間がかかりますが、丸上は未来のために焦らずゆっくり取り組んでまいります。また、業界全体でも若い人財が成長できるよう、お客様にもご協力いただけると幸いです。