今日であの東日本大震災から10年です。謹んで犠牲になられた多くの方々のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の方々や、今もなお避難生活を余儀なくされ、不自由な生活を送られている皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

先日ラジオで聞いたのですが、被災地では悲惨な出来事から立ち直るために、アイリスオーヤマの大山会長が中心となって経営未来塾という人材育成道場を立ち上げ、人を育てる取り組みをされたそうです。

そして、震災後10年経って様々な新しい事業が生まれつつあるそうです。安易に復興と考えると、壊れたものをもとに戻し、防潮堤や建物、道路などを建設するハコモノをイメージしまいますが、そのようなものでは、限定的な効果しか生まれません。でも人材を作れば未来につながります。

まさに昔から言われる「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」の考えです。これは現在のコロナ禍で大変な着物業界でも適用を考えるべきテーマだと思います。

新型コロナウイルスが発生してから1年、大量でイビツなバラマキが継続されていますが、あの震災から10年経った今、この経験から何を学び取るか考えるべきだと思います。