今日はこの夏休みに読んだ本を紹介したいと思います。PHP文庫から出版されています、「上杉鷹山の経営学」です。

あのジョン・F・ケネディが、「もっとも尊敬する日本人はだれですか?」と聞かれたときに即座に「ウエスギヨウザンです。」と答えた話は有名です。こないだ米沢に行った時に上杉家廟所(うえすぎけびょうしょ)に行き、現在の米沢の産業があるのは上杉鷹山の功績が大きい事を改めて認識しましたが、実際にどんな改革を行ったか興味を持ちました。

上杉鷹山が後を継いだ時に米沢藩の財政が火の車だった事は知っていましたが、その原因を作ったのがあの忠臣蔵に出てくる吉良上野介だったんですね。歴史って面白い!

で、この本を読んで一番感じたことは、このような改革の話だと、例えば上杉鷹山は質素倹約を徹底したり、生産品に付加価値を加える事で米沢藩の財政を健全化したという、過去に実施した政策に目が行きがちです。でも本当に大事なのは人間の気持ちに火をつける事が大切だと言う事です。その為にはリーダー自らが私利私欲を捨て変革に取り組む姿勢というのが必要ですね。とても勉強になった本でした。