昨日は、東京織物卸商業組合の活動として、地元の小学校で行われた浴衣着付け体験のお手伝いに行ってきました。
対象は5年生。学校側もご協力くださり、3時間目と4時間目をまるまる和装体験のために使ってくださいました。
まず3時間目は、「月刊アレコレ」の細野さんによる“浴衣と着物の歴史”の授業。明治・大正・昭和と続くファッションの移り変わりを、実際の写真や当時の流行とともに紹介してくださいました。あまり堅苦しい話ではなく、昔の人もファッションにはとても興味があり、「こんな格好が流行っていたんだ!」という驚きとともに、子どもたちがとても積極的に発言してくれて、こちらが驚かされるほどでした。
そして4時間目は、いよいよ浴衣の着付け体験。今回は、組合として2023年に伝統的工芸品に指定された“東京本染注染”の浴衣を、この日のために新しく染め、仕立てたものを持参しました。決して安価なものではありませんが、「本物に触れてほしい」「日本の伝統の手仕事を肌で感じてほしい」という思いからの取り組みです。

浴衣を着た子どもたちは本当に嬉しそうで、着付けを終えた後は、お互いの姿を見て笑い合ったり、「お祭りに行きたい!」という声が飛び交ったりと、大盛り上がりでした。最後に、明日コレド室町テラスに飾る七夕の短冊も一人ひとりに書いてもらいました。

東京織物卸商業組合では、大きなことはできませんが、地元・日本橋に根ざしながら、未来を担う子どもたちに和装の“原体験”を届けたいという想いを大切にしています。一人でも多くの子どもたちに、「着物って楽しい」「日本の文化って面白い」と思ってもらえるよう、これからも地道に続けていきたいと思います。
