年末に別注で製作をお願いしていた「なつきぬ」が上がってきました。
「なつきぬ」は、山形県米沢市の佐志め織物が手掛ける夏用の着物で、特に単衣の季節に涼しく快適に過ごせるように開発された製品です。変化に富んだ撚糸を使用し、透け感のある軽やかな生地が特徴です。
経糸には約4,000本もの極細の糸を使用し、緯糸には独自の強撚糸を採用しており、織の着物でありながらしなやかな風合いを実現しています。この高密度な織りにより、シワになりにくく湿気にも強い特性を持ち、春先から秋の終わりまで快適に着用できます。また今回の反物は経糸の透け感が均等でないところが気に入っています。
今回は、僕用に別誂えで1尺1寸幅で織っていただきました。
昨年から茶道を始めたこともあり、単衣から夏のお稽古で使ってみたいと考えています。これから仕立てに回しますが、今から完成が楽しみです。着心地など後日報告いたします。