
出口治明著”「考える」の始め方”方を読みました。出口さんは立命館アジア太平洋大学(APU)の学長をされていますが、その前は日本生命からライフネット生命を創業した経験もあります。僕が前職で生命保険会社の担当だったこともあり、出口さんの本を何冊か読んでいますが、いつも難しいことを、わかりやすく平易な言葉で伝えてくれます。この本も本当に読みやすかったです。
また、本の中で何度か「若いみなさんは・・・」という表現が出てくるので、対象は20代から30代だと思うのですが、アラフィフの僕でもとても勉強になりました。
この本で新しく知った言葉は「アンコンシャス・バイアス」つまり「無意識の偏見」です。このバイアスがわれわれの思考を拒む最大の敵だそうです。
脳はそれまでの人生で得てきた経験、あるいは見聞きしてきたことをベースに物事を判断する性質を持ちます。これは脳にかかるエネルギーを節約するためで、人間が生存するために身につけた能力です。つまり人間の脳は偏見を持つようにできているのです。
このことを理解したうえで、常識を疑うことが大事になります。そして「アンコンシャス・バイアス」を外すには「人・本・旅」で体験の幅を広げるのが効果的です。
そして最後の章では”行動”を促しています。いくら勉強しても、行動しなくては変わりません。民主主義の意味、投票に行く重要性が客観的データにもとづいて説明されており、社会を変えていく覚悟について書かれています。
この本はこれからの社会を生き抜くために必要な「考える力」を身につけるためのヒントが詰まった一冊です。

