この週末に奥順様で開催していた”もうひとつの結城紬 石下結城紬展”に行ってきました。

結城紬というと重要無形文化財に指定されているすごい希少なもので、石下結城紬はその下のランクのものという漠然としたイメージしか伝わっていません。

でも、石下の結城紬は素晴らしい織物です。

本場結城紬は、重要無形文化財に指定されているがゆえ、原始的な手仕事を守る意義があります。一方で石下のものづくりは動力織機を使用したり、画期的な道具をたくさん使い、新しい技術を積極的に取り入れてきた歴史があります。その結果、高品質なものを比較的お求めやすいお値段で提供できる産地になりました。

会場の代官山ヒルサイドテラスには、たくさんのお客様が来ていました。業界人として自分たちが扱う作品の価値を、よく知ることはとても大切なことです。