首都圏は緊急事態宣言が2週間程度再延期されるようです。感染拡大を防止するために仕方ないのかもしれないですが、延期を決断する側はこの2か月何をやっていたんだろうと考えてしまいます。

緊急事態宣言の目的は医療崩壊を防ぐことです。感染者を減らし、重症患者を減らすことも大切ですが、一方で医療体制を強化することも必要なはずです。この部分の努力はほとんど見られません。

それに、緊急事態宣言を継続するメリットについては報道されますが、デメリットには誰も触れていない気がします。経済的に弱い立場にある人ほど追い込まれているはずです。

また延長するのであれば、これまでの2か月に評価も教えてもらいたいです。2回目の緊急事態宣言では、これまで学んだことを基に感染リスクの高い事象に集中して自粛することを求められていましたが、このやり方はどこが正しくて、どこが間違っていたのでしょうか?ちなみに緊急事態宣言を発令した地域と、その他の地域の陽性者の推移はほとんど変わらないので、緊急事態宣言自体にどれだけの効果があったかは証明されていないそうです。

飲食店については1日6万円の協力金が支払われていますが、これは店舗の規模により意味が全然異なり、大きな店舗だと焼け石に水ですが、小さな店舗だとぼろ儲けという記事も見ます。いびつな税金のバラマキ方法の改善については検討してきたのでしょうか?

東京で生活していると、緊急事態宣言が終わってもしっかり感染予防をする人がほとんどだと思いますし、それほど習慣が変わるとも思いません。どちらかというと政治リスクをさけるための、政府と知事とのボールの投げ合いに付き合わされている感じがしてしまいます。

リーダーが決断するときは、最善の努力をしていることと、論理的で納得できる説明をすることが大切だと勉強になりました。