11月13日に第第118回博多織求評会二次審査に参加してきました。九州国立博物館 館長の島谷様を審査委員長、人形師の中村信喬先生を審査副委員長として、審査は進行しました。コロナ対策ということで審査員の数は減らされておりましたが、素晴らしい作品が多かったため審査には時間がかかりました。

その結果内閣総理大臣賞に選出されたのが、この筑前織物様の佐賀錦の袋帯です。

メーカーさんと話ましたが、やはり求評会という目標があったので新作制作の取り組みができたそうです。また、来場数も昨年並みだったようで、経済を回す意義もありました。やっぱりものづくりを継続するのには明確な目標が大切だと感じました。小売店様や問屋は仕入れを止めることができますが、メーカー様だと製造を止めると雇用の継続が難しくなり、そのあとで元の状況に戻すことがほとんど無理な状況です。コロナはしばらく続きそうですので、そのことを理解した上で業界内での助け合いも大切になってくると思われます。