17日に実施しました新入社員桐生研修の内容を投稿します。

丸上では僕が入社したころから桐生の産地研修をしており、目的は織物の基本的な知識を取得するためで、ごく初歩の研修コースとなります。今回は今年新卒採用の日比野さん、福田さん、大澤さん、長柄さんと、2月に中途入社した若山さん。それに本人の希望により入社3年目の細谷さんと僕の7人での研修となりました。

まずは織物参考館ゆかりにいきました。ここはもとは織物の工場でしたが今では桐生の織物の歴史を伝える施設となってます。織機の歴史もいざり機、高機、ドビー、ジャガードなど歴史の流れにそってたくさん見られますし、藍染め体験もできます。丁寧に説明してくださる方もいますので非常に勉強になります。

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午後は実際に商品を生産されている泉織物様を訪問しました。泉さんの所は着尺機屋さんとしては桐生で最後の一軒となったそうで、新幹線の駅等でよく見る中山秀征さんと井森美幸さんの群馬県の観光イメージアップポスターの着物を提供されたそうです。群馬県は世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」を全面的に推していますね。

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泉織物様では、扱っている糸とその染色を拝見させていただきました。その後主力商品である絞り説明を受けたり、紋紙を使っているジャガード織機で織っているところや八丁撚糸を見学させていただきました。実際の商品を製造しているところを初めて見た社員は、ものづくりの大変さを改めて理解していたように感じました。

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これまでの研修であればここまでですが、桐生研修に行くことを当日の朝にFacebookに投稿したところ前橋のお客様から、桐生に行くのであれば是非お店に寄って、問屋として小売店の店舗をみて勉強していったらどうかというご提案をいただきました。非常にありがたいことと思い、少し図々しかったですが急遽お邪魔させていただきました。

そこでは、小売店様の店頭の品揃えの考え方や、振袖の戦略について非常にオープンにお話いただきました。予定外の研修でしたが実際に営業活動をしている細谷さんは、お客様の考えをいつもと違う環境でに聞くことができたということで、今回で一番勉強になったと喜んでいました。急な予定変更で、あまり時間がなかったことが非常に残念でした。次回からは事前に打ち合わせさせていただき、じっくりお話をうかがいたいと思います。

SNSが進むと、色々な情報がオープンになりますが、おかげさまで今回のようなご提案をいただけました。また、お客様がされたように今後の業界発展を考え、立場は関係なく業界内での人材育成に努める事が非常に意義深いと感じました。僕としてもお客様やメーカー様の若手がいたらできるだけオープンに情報を提供していきたいと思いました。どうもありがとうございました。

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