先日同世代の経営者の勉強会に参加してきました。テーマは「営業脳の作り方」です。その講義のなかでは、成功している営業パーソンの共通点として次の3点を行っているそうです。

①プラスアルファを実践する

②セールスプロセスの構築と着地目標を設定している

③変身している

その中で、まず僕が実行してみようと考えたのが”プラスアルファを実践する”というものです。その中では石田三成のエピソードを聞きました。

天下人の豊臣秀吉が鷹狩りの帰りに、休憩する為にお寺に寄りました。そこでお茶を頼んだところ、一杯目はぬるめのお茶を大きいな茶碗でだされ、一気に飲み干しました。おかわりを頼んだところ、二杯目はやや小さめの茶碗に少し熱めのお茶を出てきました。そして三杯目は熱いお茶が少し用意されました。このお茶を出したのが、幼少期の石田三成だったそうです。

この対応に興味をもった秀吉は、石田三成を呼んでお茶の出し方の理由を聞いて、このように答えたそうです。

「1杯目はとにかくのどが渇いておられるだろうから一息で飲み干せるようにぬるくして、量もたっぷりにいたしました。2杯目もまだ、のどの渇きはおさまっていないようでしたが、1杯目ほどでなかろうと、やや熱くしました。3杯目はのどの渇きもなくなり、おいしいお茶を望んでおられるはずと、熱く濃いお茶を入れてまいりました。」

これをきっかけに石田三成は豊臣秀吉の家来になったそうです。

お客様の「お茶を頼む。」という依頼に対して、単純にそこにあるお茶だったり、いつも決まっているお茶を物質として提供しても、想定内の当たり前の行動となります。しかし、そのお客様の状況を良く見て、最適なものを提供すればお客様は感動します。

僕らもお客様との対応をする時に、お客様の気持ちを先読みして一歩先行く対応をしたいと思いました。そして、そのプラスアルファでどんなことができるか会社で考えてみたいと思いました。