春は旅立ちの季節です。経営者として、そして三児の父として、若い方々の人生の節目に立ち会う機会が多くなりました。僕も50歳をこえて、若い頃とは少し人生観が変わってきたように思います。最近、「選択」ということについて考えることがありました。

今の日本では、ありがたいことに自分で様々な選択肢を選ぶことができます。一方で、情報があふれ、選択肢が増えすぎたことで、選ぶこと自体が難しくなっているとも感じます。タイパやコスパという言葉もよく耳にするようになりました。本来は社会のために活かすべき力を、「無理をしない」「楽をする」という方向に使ってしまうような風潮もあるのかもしれません。僕自身も最初の就職は一番早く内定をいただいた会社に決めているので、あまり偉そうなことは言えないのですが。

人生は自分の選択の積み重ねでできている、とよく言われます。自分で選択できるということは、その結果に責任を持つということです。ただ最近は、「どんな選択をするか」以上に、「選んだ後にどう在るか」のほうが、実は大切なのではないかと感じています。

どんな道を選んだとしても、そこで覚悟を持ち、自分の役割を果たし、少しでも社会の役に立てるようにベストを尽くす。その積み重ねが、結果として人生を形づくっていくのだと思います。

そして選択というのは、人生の大きな節目だけではありません。日々のささいな行動も、すべて選択です。面倒だから後回しにするのか、やったほうが喜ばれると分かっていても楽な方に流れてしまうのか。僕自身も思うようにできないことはありますが、こうした日常の無数の選択を決めているのは、結局のところ自分自身の「在り方」なのだと思います。

大きな決断の場面に立つとき、僕たちはつい「どちらが正しいか」を考えがちです。ただ、どんな道を選んだとしても、その後の向き合い方次第で意味はいくらでも変わっていきます。どこにいても、どんな環境にあっても、毎日の積み重ねがその人の未来をつくっていきます。

これからAIをはじめとしたテクノロジーの進化によって、働き方は大きく変わっていくでしょう。そしてそれ以上に、「生き方」そのものが問われる時代になっていくのだと思います。神様からいただいた時間をどう使うのか。その一つひとつを、自分の意思で選び続けていくことがますます重要になるはずです。

こんな時代だからこそ、丸上は「在り方」を大切にし、常に時代にあわせてアップデートし、チャレンジできる環境を提供し続けることを約束します。その中で一人ひとりが自分の選択と向き合い、日々の積み重ねを大切にしていく。そんな組織であり続けたいと考えています。

これも社長である僕の選択です。

人生は選択の結果です。だからこそ、その選択の中で「どう在るか」を大切にしながら、これからも一歩ずつ前に進んでいきたいと思います。