12月19日から21日まで、東京キモノショー in 台湾が開催されました。
僕は会場に足を運べなかったですが、目標来場者数3,000名に対し、来場者は5,000名を超えたとのこと。まずこの数字に、素直に驚かされました。

会場は、台北中心部にある華山1914文化創意産業園区。
1914年創業の酒造工場跡をリノベーションした文化・アート施設で、台湾では非常に象徴的な場所だそうです。歴史ある空間に、着物という日本の伝統文化を持ち込んだこと自体が、とても意味のある試みだったと感じます。

今回の開催は、台湾の著名デザイナーであるジャスティン・チョウさんの全面協力のもとで実現しました。
報告では、ジャスティンさんが手がけた4つの着物コーディネートが特に高い評価を受けていたとのこと。着物の持つ美しさを、台湾、そして世界の感性にどう翻訳するか。そのひとつの答えが、今回のスタイリングに表れていたようです。

来場者層は老若男女さまざまで、特に印象的だったと聞いているのは、着物を着て来場する台湾の方が非常に多かったという点です。出展者の多くが、その光景に驚きと感動を覚えたそうです。

展示やショーケース、ワークショップでも、来場者は皆とても熱心で、一つひとつ丁寧に説明を聞いてくださっていたとのこと。

日本橋丸上としては、秘蔵の能衣装を出品しました。
能という、日本でも決して日常的とは言えない分野の装束に、台湾の来場者が強い関心を示してくださったと聞き、着物という民族衣装が持つ奥行きと普遍性を、あらためて感じさせられました。

着物は、日本の伝統文化であると同時に、世界の人が興味を持つ力を持ったコンテンツです。今回の台湾での成功は、そのことを数字と反応の両面から示してくれた出来事だったと思います。

来年4月には、東京キモノショーが丸上の界隈で開催されます。
今回の台湾開催について直接会場を見ることはできませんでしたが、数々の報告を受ける中で、その手応えと可能性は十分に伝わってきました。
この流れを、日本橋でどう受け止め、どう次につなげていくのか。改めて、着物の未来を考えさせられる東京キモノショーin台湾だったと感じています。