昨日は京都売出しの初日でした。
オープン直後から多くのお客様にご来場いただき、本当にありがたい限りです。
この会に向けて準備してきた黄八丈や東京友禅は早速ご好評をいただき、新作振袖も多くの皆様にご覧いただくことができました。

そんな中、会場近くで講義をされていた、着物業界プロデューサーの石崎功先生と久しぶりに業界談義をさせていただきました。テーマは「着物業界のDX化」。
石崎先生とは以前から交流がありますが、昨日改めて「業界発展のためにはDX化が急務」という共通認識を確認する時間となりました。

着物業界は〝人と人との付き合い〟がすべてのベースにあります。
だからこそ僕は、DXを推進していく必要があると強く感じています。

人が大切だからこそ、アナログだけでいいということではありません。
人が大切だからこそ、「人がやらなくてもいい作業」はデジタル化し、人が人と向き合うための時間を最大化するべきだと思うのです。

今、どの業界も人手不足で、人件費は最も重いコストです。
新しく業界に入ってきた若い人たちが「夢を抱いて入ったのに、仕組みが前時代的」だと感じたら続かない。これはとても勿体ないことです。

だからこそ、今の着物業界は“構造そのものの再設計”が求められているタイミングに来ています。

経営者が「得意ではないから」とDXを避け続けていたら、変化は一生起きません。
今は初期費用もほとんど不要な、サブスク型の優れたサービスがたくさんできました。
「いつか」ではなくスタートさせるのは「いま」です。

丸上もこの5年で大きく進化した実感があります。
問屋としての経験、そして今見据えている方向性を、業界の皆様と共有することができると思っています。

DXは“人を減らすための仕組み”ではなく、“人と向き合うための時間を生む仕組み”です。

DXに関するご相談は、どうぞお気軽にお声がけください。一緒に、この業界の「次の形」をつくっていきたいと思います。

なお本日二日目も、京染会館6階にて朝9時から開場しております。皆様のご来場をお待ちしております。

※当販売会は業者向けのものとなりますので、一般の方のご入場はお断りしております。