今週は、偶然にも創業150年を迎えられた着物小売店様のパーティーに、2つも参加させていただきました。
150年前というと、明治8年(1875年)。明治・大正・昭和・平成・令和という5つの時代を生き抜いてきた歴史には、ただただ敬服するばかりです。
日本橋丸上は、今年で創業75周年。ちょうど半分の歳月を歩んできたことになります。和装業界には創業100年を超える老舗が多いので、僕たちはまだまだ“若手”と言えるのかもしれません。
よく「企業の寿命は30年」と言われます。
これは、創業者1代で終わってしまう企業が多いということを意味しているのでしょう。
たしかに創業のエネルギーや志、行動力は本当に偉大です。ですが、その後を継ぐ経営には、また違った難しさがあります。
歴史とともに積み重ねてきた強みを活かしながら、時代の変化に合わせて事業を進化させていく。これは、実力と運の両方が求められる挑戦だと思います。
「創業は易し、継続は難し」という言葉の重みを、年を重ねるごとに深く実感するようになりました。そして、着物文化がこれまで継承されてきた背景には、こうした地域密着型の小売店様の存在があり、その努力の積み重ねが150年という歴史を支えてきたのだと感じます。
僕自身も、25年後、丸上が100周年を迎えるそのときに、元気で立ち会えるようにしたいと思いました。これからの一日一日を大切に積み重ねてまいります。