和装イメージコンサルタントの上杉惠理子さんの講演を聞いてきました。参加者は着物を着たいけど、どこからはじめたら良いかわからない方がばかりでした。

今回のセミナーを通して、着物業界に20年いると、どうしても業者目線になっていることに気づきました。一番大切なのはユーザー目線です。

特に印象的だったのは、「これから始めるのであれば、実家の着物の活用や知人から譲り受けるのがおすすめです」という提案でした。日本の多くの家庭には、箪笥の中に眠っている着物があります。代々受け継がれてきた着物には、家族の想いも込められており、リサイクル品とはまた違った価値があると感じました。

この提案は、私にとって目から鱗でした。着物業界として、このような着物を持っている方々に、メンテナンスの方法や、着物に合わせた帯や小物の選び方などを丁寧にサポートしていくことで、より多くの人々が気軽に着物を楽しめるようになるはずです。そうすれば、着物はおしゃれの幅を広げる、コストパフォーマンスの高い選択肢の一つになるでしょう。

今回の講演で、着物に対する考え方が大きく変わりました。上杉さんの新鮮な視点と、着物の奥深さを改めて実感しました。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。