7月7日、コレド室町テラスにて「夢と踊る 七夕ゆかた祭りin日本橋」が盛大に開催されました。今年も中央区の山本区長様にお越しいただき、オープニングセレモニーの打ち水にご参加いただきました。多くの方々が浴衣や甚平で日本の夏を楽しむ様子を目の当たりにしました。昨年よりも参加者が増え、活気あふれる会場の雰囲気は、まさに日本の伝統文化が息づく空間そのものでした。
このイベントの成功は、実行委員の方々の尽力はもちろんのこと、浴衣や和装の魅力を再認識する人が増えているという社会的な背景も大きいと感じています。近年、和装業界全体は厳しい状況が続いていますが、七夕ゆかた祭りのようなイベントを通して、多くの人が和装に触れ、その美しさや楽しさを体験することは、業界の活性化にとっても大きな力となります。

しかし、全国に存在する様々な和装関連組合においては、設立から時間が経過し、所属企業の経営理念や価値観が多様化していることから、組合の存在意義について共通認識を持つことが難しくなっているという課題も存在します。
このような状況下において、組合事業の核となるべきは、市場拡大を目的とした活動であり、参加する誰もが気持ちよく貢献できる環境作りが重要だと考えます。多種多様な価値観や情報発信ツールが溢れる現代社会において、小売店様は既存顧客への対応に追われる日々を送っていることと思います。だからこそ、組合活動を通して、和装に興味関心を持つ新規顧客を拡大させ、市場全体の活性化に貢献することが求められます。