日大フェニックスの廃部について報道されています。またネットアンケートでは、廃部の方針に対して7割以上の方がこの判断に大いに評価するという結果が出ています。

でも、僕はアメフト経験者としてどうにか廃部を免れることができないかと考えています。

大学スポーツの目的は、将来のための教育です。学生の体力や精神的な健康の獲得、リーダーシップと協力の経験などを通して、将来世間の役に立つ人材育成をすることが本質です。

確かに今回の薬物事件に関わった人間には、大いなる責任と反省が求められると思います。また、そのような風潮であったアメフト部もペナルティが必要です。

ただ、悪質タックル問題の頃から、どう見ても大学側の対応が、後手後手に回っていることが問題の本質だと感じています。しかもその原因は保身です。つまり学生よりも大学組織の問題です。

そして、今回も保身のために早くに廃部の方針を出した方がいいという、組織の理由でこの判断に至ったのではないかと考えています。

社会に出てからも0か100か、二元論には答えがありません。ダメなものは安易に捨てればいいという考え方で、今後社会が発展するのでしょうか?

今回の経験から、這い上がる過程にこそ大きな学びがあると思います。あえて辛い道を選ぶことで、学生は貴重な経験ができます。そしてその学生達はみんな素直で真面目だと信じています。

余談になりますが、学生時代に対戦した日大は本当に強かったです。あの憧れのチームが不死鳥のように蘇ってくれることを願っています。