8月24日に政府は感染者の”全数把握”を見直す方針を明らかにしましたが、都道府県に見直しの判断が丸投げされてびっくりしました。この事態は全数把握の目的がはっきりしていないことが大きな問題だと感じます。

目的が明確であれば、絶対にやらなければいけないことなのか、やる必要がないことなのかがはっきりします。

絶対に必要なことであれば、マンパワーを投入したり、効率化を進めて何が何でもやるべきです。また、このような事態を想定して事前にシステム開発を進めておくべきでした。

やる必要がなければ、最低限の作業にとどめるべきです。また地域によってやり方が変わるということは、せっかく入力した情報の品質が均一でなくなるため、今後の分析などでの情報活用も難しくなりますから、一生懸命最後まで入力した人の仕事の成果が下がることを意味します。

さらに以前のブログでも書いたように、今回の見直しは感染が拡大して、今までのやり方ができなくなったから仕方なく見直しをするというものです。そして、変更するのが怖いから都道府県に判断を丸投げするというのは、かなり問題です。

仕事の目的を明確化することは、働く人のモチベーションにも影響します。着物業界でも今後人手不足が予想されるので、今なんとなく続けている仕事の目的の明確化をして、取捨選択していかなければなりません。