コロナ禍が始まって、もう2年半が経ちます。この病気をきっかけに、オンラインによる業務の増大やDXの取り組みが増えました。金融の世界ではインフレが起こり、円安が加速しています。また、これまで想像もしていなかった国連の常任理事国であるロシアによるウクライナ侵攻も起こっています。この2年半でこれまで当たり前と思われていた常識がどんどん変わってきています。

着物業界に視点を移すと、各産地の総生産反数がかなり減り、アフターコロナでもどこまで戻せるか不透明です。また、原材料価格の高騰により全ての商品の値上げが始まっています。もう一つは業界内の人材不足も起こっています。

流通の中間にいる問屋として、社会の変化、業界の変化を見ていると、まもなく様々なルールが変わっていくことを実感しています。時代とともに変化が生まれるのは仕方ないことですが、人間の本質はほとんど変わりません。

こういう時代こそ業界として、エンドユーザーに対してどのようなベネフィットを提供できるかが重要になります。目の前の変化ばかりに気をとらわれずに、お客様のお役に立つということはどういうことなのかを真剣に考えて行動していこうと思います。