何時もありがとう御座います。
私は丸上原理主義で半世紀以上勤めております。長年丸上に勤めていると、色々な分野で時代の流れと共に随分と変化した部分があるのを感じます。今回は、そんな社内の喫煙事情の変化と共に、愛煙家からの切なる希望をお話ししたいと思います。
時代の移り変わりと、社内の喫煙事情
平成の半ばくらいまでは、各フロアに灰皿が置いてありました。それが令和に入ってからは売場の灰皿が撤去となり、現在に至ってはロビーも禁煙になりました。
一時期、営業部員が事務処理などをする部屋の奥に、ビニールで囲んだスペースを喫煙者有志で作ったこともありましたが、簡素な作りのためすぐに駄目になってしまいました。
そんな中、社長の温情により、非常に立派な換気扇を備えた喫煙室を作っていただきました。
この部屋では社員間のコミュニケーションはもとより、お客様の中の愛煙家の方も、来社早々この部屋を利用されます。ここで一服しながら交わす会話は、本当に貴重な時間だと感じています。時にはタバコを吸わない人も入り込んで、一緒に会話が盛り上がっていることもあるほどです。世情は喫煙者に対して厳しい意見が多くありますが、ここは社内外を繋ぐ大切なスペースだと考えております。

「嗜好品」を扱うからこそ、大切にしたい心のゆとり
私たちが商う「着物」は、単なる必要性だけではなく、嗜好性が高い物です。その心を理解するためにも、こうした大人のゆとりの空間を少しだけ寛容に見てもらえたらなと、手前勝手ながら思っております。
今年からの本館建て替えにより、新社屋に喫煙スペースが設けられるかは分かりません。私自身は新社屋で吸うことはないのですが、残った社員と、お客様の愛煙家のために、ぜひスペースをご考慮いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。
私の相棒「缶ピース」と、昭和の懐かしい仕入れエピソード
因みに、私が吸うタバコは「缶ピース」です。自宅と会社、そしてよく行く焼鳥屋さんに置いてあります。
このタバコは1952年に発売されました。パッケージはアメリカの有名なデザイナーであるレイモンド・ローウィ氏の手によるものです。当時、総理大臣の月給が11万円だった時代に、デザイン料として150万円が支払われたという逸話があります。オリーブの葉を咥えた鳩のマークは、平和の象徴だそうです。
もう一つ、昭和の時代の懐かしい思い出があります。
当時の喪服は丸巻きではなく、「平畳(ひらだたみ)」で販売しておりました。その反物に、糸でラベルと共に「ショートピースの引換券」がサービスで付いていたのです。
お客様がそのタバコ欲しさに仕入れをしてくれることもありました。それだけ当時としては、ピースが高級で魅力的なタバコだったんですね。
