入社3年目、初めて一人でお客様を担当させていただきました。
それまでは上司に同行しての営業が中心で、正直なところ「営業とはこういうものだ」という実感を持てないまま、時間だけが過ぎていました。
いざ一人になると、何を話せばいいのか、どうすれば売上につながるのか、まったく分かりませんでした。特に、担当地区の大手のお客様との営業は、今でも忘れられません。
断られ続けた一年半
社長にアポイントを取ることもできず、商品を持って伺っても提案は断られる。この状況が一年半続きました。会ってももらえない。話すことすらできない。「営業とはこんなにも厳しいものなのか。私は営業に向いていないのでは」と、何度も悩みました。
思いがけない一言がくれた転機
そんなある日、また断られて帰ろうとした時、社員の方から「帰っちゃだめだ。中で待っていなさい。社長が戻ってくるから」と声をかけていただきました。
しばらくして戻ってこられた社長に「何でいるの?」
と聞かれ、私は「どうしても見ていただきたい商品があります」と伝えました。
すると社長は笑いながら「商品を持ってきなさい」
と言ってくださり、結果として初めて大きな金額の商売につながりました。
営業の本質を教わった言葉
その時、社長からかけていただいた言葉があります。
「断られてからが商売だ。粘り強く提案することが大切なんだよ。経営者は熱心な人が好きだから」
当時の私は、断られたらすぐに引き下がってしまう営業でした。
もしあの時、社長にお会いしていなければ、営業という仕事の面白さを知ることなく、この仕事を辞めていたかもしれません。
今も変わらない営業の原点
時は経ちましたが、あの時の経験が今の自分の原点です。
断られた時こそ一歩踏みとどまり、お客様のために何が最善かを考え続ける。
初心を忘れず、これからも粘り強く営業に向き合っていきたいと思います。

