着物の問屋の営業と聞くと、「商品を仕入れて売るだけの仕事」と思われる方もいるかもしれません。
でも、実際に現場で働いている私たちからすると、それはほんの一部です。
営業の仕事は、メーカー(生産者)と小売店(販売店)をつなぐ“橋渡し役”
つまり、作り手の想いと、売り手のお客様の声、その両方を理解して形にする仕事です。
どちらの話もきちんと聞き、タイミングを見極めて提案する。言うなれば、「着物の流れをデザインする人」なんです。

たとえば、新作小紋。


それを「この地域のお客様にはこの色味が合う」「このお店様ならこんな提案ができそう」と考えて提案する。
その判断力と提案力が、営業の腕の見せどころです。
もちろん、華やかな世界の裏では地道な仕事も多いです。
展示会の準備で朝から晩まで動き回ったり、遠方への出張が続いたり。
でも、お取引先の方に「君が持ってきた商品がよく買っていただいたよ」と言われる瞬間 -あれは何度経験しても嬉しいものです。

こんな人に向いています


人との関係づくりが好きで、信頼を積み重ねるのが得意な人

モノの背景やストーリーに興味を持てる人

地味な努力を惜しまず、コツコツ続けられる人

自分の言葉で相手を動かすことにやりがいを感じる人

問屋の営業は、「売る」よりも「つなぐ」仕事です。
商品知識やセンスは後から身につけられます。
大切なのは、人と向き合う誠実さと、伝統の先にある未来を一緒に考えたいという想い
私たちの仕事は、着物の流れを作る“裏方の主役”
一枚の反物が誰かの笑顔になるまでの道のりを支える -それが、問屋の営業のリアルです。