早いもので、今年も梅雨の季節を迎えました。皆様いかがお過ごしでしょうか。先日、京都パルスプラザにて開催いたしました「水無月合同祭」には、たくさんのお客様にご来場いただき、心より御礼申し上げます。コロナ禍という厳しい時期に、ウライ様、和光様と3社で手を取り合ってスタートしたこの試みも、今回で5回目を迎えることができました。今後も、時代の変化に合わせながら、より良いイベントへと発展させていきたいと考えております。お気づきの点やご意見などがございましたら、ぜひお気軽にお知らせいただければ幸いです。

 さて来月初めには、いよいよ60年の歴史を刻んだ現在の本館に感謝を込めて『本館ありがとうセール』を開催いたします。思い返せば、僕が丸上の三代目社長に就任したのは2012年6月でした。その時から、僕自身のミッションは「丸上と着物文化を未来にしっかりとつなげること」だと考えてきました。そしてそのためには、長年皆様をお迎えしてきた丸上の拠点であるこの本館を、自分の代でどのようにしていくべきか、ぼんやりと考え始めていました。

 そして約10年前から、毎月欠かさず不動産の専門家の方と打ち合わせを重ね、たくさんのアイデアを話し合ってきました。日本橋丸上のあるべき姿とは何か。どうすれば今以上にお客様や地域に貢献できるのか。そして、社員が心から働きたいと思える職場とはどのようなものか。そうしたことを、ずっと検討し続けてきました。

 引っ越しを目前に控え、これからの丸上の計画について深く考えていると、ふと過去に思いを馳せることがあります。60年前に創業者や先代がこの本館を建てたとき、どのような想いを抱き、未来に対してどのような景色を描いてチャレンジしたのか。その気持ちが、今の僕には少しだけ理解できたような気がしています。

 今の本館は、60年間どんなときも僕たちを見守り、丸上の歴史を支えてきてくれました。お客様をお迎えし、商品を並べ、社員が働き、多くの出会いと商いが生まれてきた場所です。この建物に対しては、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。本社の建替えについてお話しすると、「大変な決断ですね。」と言っていただくことがあります。確かに大きな挑戦ではありますが、この決断は丸上の経営方針に沿って、堅実に、愚直に進めていくものです。決して極端なことをするわけではなく、丸上らしく、これからも毎日の積み重ねを大切にしながら、未来に向けて一歩ずつ歩みを進めてまいります。

 本館が皆様をお迎えできる機会も、残りわずかとなりました。60年にわたり丸上の歴史を支えてきたこの場所に感謝を込めて、社員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。

上達 功


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