五月も半ばを過ぎ、日中は汗ばむような初夏の陽気を感じる日も増えてまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。先日は、浅草の台東館にて開催いたしました「呉選会」に、大変多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。遠方から足を運んでくださった皆様、日頃より丸上をご支援くださっている皆様に、社員一同、心より御礼申し上げます。

 今回の呉選会を通じて、僕が現場で特に強く感じたのは、若手社員の成長でした。現在、丸上では社員の約4分の1が20代となっており、和装業界の中では比較的若い力に恵まれた会社だと感じています。売場でお客様と向き合い、先輩社員に教わりながら、一生懸命に商品を学び、動いている姿には、とても頼もしさを感じました。

 一方で、この仕事には深い商品知識と経験が必要です。若手社員が増えているということは、それだけ会社として、教える力、伝える力、育てる仕組みをより一層磨いていかなければならないということでもあります。僕自身もこの業界に入って20年以上が経ちました。毎日の業務の中で、いつの間にか多くのことが「当たり前」になっています。しかし、若い社員にとっては、その一つひとつが初めて触れることばかりです。ふとした質問や戸惑いに接するたびに、自分たちが当たり前だと思っていることを、きちんと言葉にして伝えていく大切さを改めて感じます。

 丸上では、少量多品種の商品を幅広く扱っています。産地、技法、素材、用途、価格帯など、覚えるべきことは本当に多岐にわたります。さらに、お客様の販売形態や地域性、お考えもそれぞれ異なります。改めて考えると、新しく入ってきた社員にとって、この仕事はとても奥深く、簡単には身につかない仕事なのだと思います。

 だからこそ、会社全体で「分からないこと」を安心して口にできる、風通しの良い環境をつくっていくことが大切です。そして、若手社員から出てきた疑問や意見を一つひとつ拾い上げ、文書化し、共有していくことで、社員全体が着実に成長できる土台を整えていきたいと考えています。

 若手社員の成長は、本人だけの努力で成り立つものではありません。先輩社員が経験を伝え、会社が学びの仕組みを整え、お客様との現場で実践を重ねる。その積み重ねが、やがて丸上全体の提案力となり、お客様へのお役立ちにつながっていくのだと思います。

 最後になりますが、6月には京都のパルスプラザにて、5回目となる「水無月合同祭」を、ウライ様、和光様とともに開催いたします。今回も皆様に喜んでいただける売場づくりを目指し、準備を進めております。皆様のご来場をお待ちしております。

上達 功


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