先日、三勝の天野さん主催の和文化懇話会に参加してきました。メンバーは日本橋の和装業界の方々と経済産業省の方とその友人でした。今回は第一回ということで大日本茶道学会会長の田中仙堂先生に講義いただきました。

「なぜ多くの伝統文化が室町時代に起源をもつのか?」というテーマでお話いただきました。要約すると、室町の武家文化は、京都の公家文化に馬鹿にされないために、武家オリジナルなものを求め今日の伝統文化につながっているそうです。

確かに武士はそもそも用心棒みたいな立場から、徐々に日本の政治の中心になったという事実と、関東から来た武士が京都で室町幕府を開くことにはいろんな抵抗があったんだろうなぁと思いました。

そして、茶道では織田信長の時代は自分を権威づけるための政治利用の意味がありましたが、秀吉の時代では権威づける必要がなくなり、人を心服させる場所に変わっていったそうです。結果的に千利休もこの時代に生きていたので茶道の確立ができたのかもしれません。

このような歴史の話をうかがい大変勉強になりました。田中先生のお話は、僕の文章のように表面的ではなく、ユーモアを交え大変面白く時代背景などをお伝えいただきました。

着物の伝統文化を残すためにも、もっともっと勉強して教養をつけていきたいと感じた懇話会でした。また、全く別のお仕事をされている方との交流もできまして、とても意義深かったです。